モナコヨットショー2024にてwallywind110が世界デビュー。Wallyは新時代へ!
2024年9月27日
- モナコヨットショーでwallywind110が初登場。
- judel/vrolijk & coの比類のないパフォーマンス。
- 総カーボン製。
- 巨大コックピットと快適クルージングのためのインテリア 。
2024年9月27日 モナコ - Wallyのwallywind新コレクションの第一号艇Galmaがモナコヨットショー2024 (9月25-28日)でデビューしました。驚きのwallywind110はWallyがFerrettiグループに属してから建造した最も大きな船で、同社のヨットへの取り組みの証となるもの。既に二号艇の建造に着手しています。
“Ferrettiグループの世界に入ってからも、WallyはWallyであり続けています。” とFerrettiグループCEO、Alberto Galassiが説明します。 “重要なのはセーリング界において他とは全く違うヨットを造り続けるということです。wallywind110には独自のものを導入することができました。船はFerrettiグループの工業的アプローチを最大限利用し、Wally伝統のスタイリングを踏襲しながら完全カスタマイズが可能。同じものは2つとして存在することはありません。”
Wallywindの歴史は2022年、全長110~150フィートのハイパフォーマンスセーリングヨットシリーズとして始まりました。 ブランドの著名なDNAのすべてを体現した第一号モデルは洗練されたパフォーマンスに、より大型ヨットの特徴が融合した典型的ミニマルなWallyラインを持つものでした。
“2019年 WallyがFerrettiグループに参入して以降のこの素晴らしい第一号モデルは私たちにとって大変意味のあるものでした。” とGalassiが続けます。 “船はブランドの30周年記念の年に世界デビューしただけでなく、セーリングスーパーヨット部門がFerrettiグループにとって如何に重要であるかを再確認するものともなりました。私たちの目標は、性能とデザインの両方に新基準を設定し、市場トレンドに常に先駆けることです。”
もちろんwallywind110はWallyがセーリング業界に導入し、今なお優れた素材として君臨するカーボンファイバー複合材で出来ています。細部まで最適化された高弾性カーボンのスパーとリグがjudel/vrolijk & co製の船体に組み込まれ、最小限のクルーで爽快なクルージングと優勝を狙えるレーシング能力が得られるようになっています。メタリックブルーの船体カラーは陽の光の当たり具合で様々に変化します。
アウトドアライフに最適
コックピットエリアだけ見ても他のより大きなヨットよりも優れています。80㎡超の広さの中に、驚くほど快適なソファ、サンベッド、カジュアルダイニングなどがオーナーのニーズに合わせて様々に配置できます。セーリングの制御はすべて後部に集中しているので空間を取られることはありません。航行中もゲストは指一本動かすことなくゆったり座って航海が楽しめます。そして他の大型セーリングボートと異なり、コックピットには階段がなく、後部のサンベッドまでフラッシュデッキの大きな空間が広がっています。
更にこのゲストコックピットの設備は驚くほど充実しています。Galma号には巧みに隠された冷蔵庫があり、飲み物をわざわざ階下のギャレーに注文することなく、すぐ手に取ることができます。
Wallyのもう一つのトレードマークが船を横から見た時のエレガントで低いプロフィールです。ラインを遮るコーチルーフがなく、全体がフラッシュデッキのような印象を与えます。 “コックピットは奥深いのですが、船の外からは見えません。” とWallyの創始者でありチーフデザイナーのLuca Bassaniが説明します。“コーチルーフが隠れるのでフラッシュデッキヨットの印象を与えるのです。実際wallywind110には美観の欠点がなく、隆起したサロンの利点をすべて有しています。”
前甲板にラウンジエリアはありますが、アウトドアのリラックススペースとしてお勧めなのがWallyの有名な船尾にある海上テラスです。これは当ブランドを有名にした特筆すべき特徴の一つでwallywind110にも設置されています。海上に浮かぶ海とふれあえる息を呑むような社交場で、おしゃべりやウオータースポーツ観戦などがくつろいで楽しめるラウンジとなっています。
“この30年間、新しいWallyでオーナーがこれほど夢中になってくれているのを見たことがありません。” とBassaniは言います。“Galma号のオーナーカップルが私たちのデザインだけでなく、私たちが成し遂げた建造物とそのクオリティの価値を愛でてくれているのだと思います。wallywind110はこれまでにお届けしたWallyセーリングヨットの中でベストなものであると心から言えます。”
素晴らしい快適性
デッキのサロンを隆起させることでデッキ下に広々とした空間を作ることができ、サロン下にエンジンルームとその他の技術設備専用スペースが確保されたことで、その他の空間が宿泊施設として使えます。これによりwallywind110は広いゲストキャビン4室とクルー用3室まで、そしてオプションでバーや事務室、TVルームを追加できます。
インテリアの構成はもちろんオーナーに合わせられ、自由にできる空間はたくさんあります。隆起したサロンが屋根付き空間の中心をなし、船体照明の他に窓、天窓から自然光が降り注ぎます。Galma号には右舷側に8名が着席できる大きなダイニングテーブルを置き、左舷側には深々としたソファが並んでいます。
wallywind110第一号モデルのインテリアはLuca Bassaniを頭とするWallyデザインチームとStudio Santa Maria Magnolfiの緊密なコラボレーションで生まれました。明るい天然木材と淡い色調の張り地、カーボンファイバーのディテールがコンテンポラリーでカジュアルな雰囲気を作りながら、ヨットの持つスピード能力も見て取れます。
スリリングなパフォーマンス
すべてのWallyヨットと同様にwallywind110もそのポテンシャルが最大限に発揮できるよう設計・エンジニアリングされています。ヨット生活の快適さを犠牲にしたレーサー特化の船ではなく、スピードと扱いやすさ、リラックスした居住性を組み合わせた驚きの能力を持つハイブリッドヨットです。
ツインラダーと綿密に設計された船体により、操縦時のレスポンスは万全です。標準の4.50mキール (オプションで4.50m - 6.80mのリフティングキールを選択可)は635㎡ の風上セイルプランで設定され、細部まで計算された非常なパワーを持っています (オプションでセイル面積を約30㎡増やせるスクエアトップメインセイルも選択可能)。更に帆を風下側に1,296㎡広げることも可能で、レースでの加速や高速クルージングを楽しむことができます。
“wallywind110はモーターヨットに十分な経験を積み、更に快適性の高いゲストキャビン4室とクルーキャビン3室を備えた100フィート超のサスティナブルなセーリングヨットに乗り換えようとお考えのオーナーに理想的なモデルです。” とBassaniが付け加えます。“理想とするのは40代から50代、夏は家族でクルージングを楽しみながら、年に1,2回友人とレガッタに参加するオーナーです。”
第一号船体の建造に伴う関心の高さを踏まえWally は既に二号機の建造にかかり、それには若干の変更と改良が加えられる予定です。