CRNのSuP-Yプロジェクトが 2023年度ボートビルダーアワードを受賞。
2023年11月21日
SuP-Y (サスティナブルパワードヨット)が“サプライチェーンコラボレーション – スーパーヨット” カテゴリーで受賞。
2023年11月21日アンコーナ – CRN の持続可能な動力源を持つヨットSuP-Yが名誉あるボートビルダーアワード2023の“サプライチェーンコラボレーション– スーパーヨット”カテゴリーで受賞しました。この成功はFerretti グループスーパーヨット部門、Weichaiパワーサイエンス&テクノロジー部、RINA Services SpAからなる素晴らしいチームの努力の結晶です。授賞式は11月16日木曜日、航海業界の重鎮が集うアムステルダムの国立海洋博物館での壮大なガライブニングで行われました。
Ferrettiグループのブランドで90メートル以上のスーパーヨットの建造・エンジニアリング・デザインに特化するCRN が、船舶に持続可能な動力源を搭載する積極的なアプローチに力を注ぎ、サスティナブルな海洋アプリケーション分野での新境地開拓への取り組みを続けていることが再確認されました。この受賞によってCRNが常にアバンギャルドで最先端技術を駆使し続け、船舶業界にサスティナブルテクノロジーを導入する先導者であることも証明されました。
審査員が特に感銘を受けたのがFerrettiグループスーパーヨット部門と Weichaiパワーサイエンス&テクノロジー部、RINA Service SpAが協力し努力したR&Dの働きでした。CRNのエンジニアリングチーム、Weichai-Ballardの権威ある燃料電池の専門家たち、そしてRINA Service SpAの品質認証のスペシャリストにより構成された技術委員会が、未来のスーパーヨット建造のための認証を得た持続可能な動力源の開発を成功させました。プロジェクトは大型ヨットの環境的資質が疑問視される中で立ち上げられ、全体排出量をかなり削減できることは環境基準から見て客観的な改善でした。
具体的にはCRNスーパーヨットに効率性と安全要件の全てを満たす“グリーンメタノール”を燃料とする革新的な燃料電池システムを搭載しました。CRNは2種類の船舶プラットフォーム用に2つのタイプを開発しました。
- 60-70mヨット用ハイブリッド推進力付き11.5mプラットフォーム
- 75-90mヨット用ディーゼル/電力推進力付き14.2mプラットフォーム
どちらの構造にもグリーンメタノールから生成した水素を代替エネルギー源とするPEM燃料電池システムを導入し、決められた範囲および性能レベルを最適化します。これにより数日間はディーゼル発動機を起動することなく “フルホテル” モードで過ごすことができ、キャプテンが設定した速度で数時間はゼロエミッションで航行できます。これにより全体の排出量をかなり軽減し、厳しい環境基準をクリアすることが可能です。
世界的な海洋レジャー専門雑誌IBIと海洋のための機器・資材・システムの世界最大見本市METSTRADEがRaymarineとパートナーシップを組んで組織されたボートビルダーアワードは、国際的プレジャーボートおよびスーパーヨット船舶業界におけるイノベーション、コラボレーション、サステナビリティ、人材、マーケティングの重要分野において秀でた会社、チーム、個人を表彰するものです。
SuP-Yプロジェクトに使われている新テクノロジーは使い方も簡単で、海の安全に対する規則要件をすべて満たす、ヨットの未来に向かう大きな一歩です。