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ニュース&イベント 2022

生まれながらに偉大なCustom Line 140’。

2022年11月7日

新しいCustom Lineのフラッグシップは、時代を超越したエレガンスとイタリアンデザイン、最先端テクノロジーの融合。
 
 
2022年11月7日アンコーナ - Custom Lineは全長42.61メートル、最長ビーム8.54メートルのスーパーヨットCustom Line 140’を発表。快適なクルージングを愛する人に大きな夢を提供します。新しいフラッグシップは革新的なエンジニアリングと洗練されたイタリアの職人技を融合させた、際限なく感情を揺り動かす海の芸術作品です。2022-2023年ヨットシーズン注目の新製品として、 Custom Line 140’はカンヌヨットフェスティバル、モナコヨットショーに先駆け、Ferrettiグループのプライベートプレビューで世界デビューを果たしました。

Ferrettiグループの製品戦略委員会とエンジニアリング部門とのコラボレーションで建造されたCustom Line 140’はFrancesco Paszkowski Designが外装および内装を担当したCustom Lineの3隻目のヨット。インテリアは Margherita CaspriniCustom Lineアトリエと協力して造られました。

Custom Line 140’はすっきりとした力強いプロフィールとコンテンポラリーなスタイルで、ブランドのプレーニングラインの特徴である明確なスポーティキャラクターでありながら、比類のないエレガンスと洗練さを合わせ持っています。船首から船尾に続く緊張感のあるラインには、ダークな色調のプレートガラスと明るい色の構造面が交互に現れ、素材と色のエキサイティングな変化が楽しめます。
もう一つのスタイリッシュなディテールがY字型アップライトのついたアルミ塗装の手すりで、エレガントで機能的なデザインになっています。船体の窓は大きく、床から天井まであるガラスは水面に直接接しています。
 
ブランドの新フラッグシップはこれまでにない大きさで、屋内は300 m²以上、屋外エリアは200 m² 以上あり、より大型のヨットと同様の配置になっています。
4デッキレイアウトで、社交エリアの外部と内部が継ぎ目なく流れる空間です。各デッキは、このスーパーヨットのために特別に開発された船舶設計。サンデッキとローワーデッキをつなぐクルー専用の屋外通路と内部階段が設置され、オーナー専用エリアとゲストエリアは、クルーが使用するエリアと完全に分離されています。
 
壮大な大きさにかかわらず、Custom Line 140’は総重量398 GT。船体、上部構造、サンデッキのハードトップに複合素材とカーボンファイバーを巧みに使い、重量と喫水を低く抑え、カリブ海のような浅瀬の航海に理想的です。ヨットデザインのすべてが計り知れない価値と美しさを持ち、各デッキの2m以上ある天井高など、比類のないレベルの快適さを提供しています。
Custom Line 140の一つ一つの特徴が、綿密なリサーチと細部へのこだわりの結果です。その主人公が自然光で、床から天井まである大きなガラスを通して、ヨットのあらゆる場所が光であふれています。
インテリアはニュートラルなナチュラルトーンとリッチな質感の素材を軸に、視覚と手触りを満足させてくれます。ヨット全体の家具とそのデザインソルーションが完璧に調和し、オーナーやゲストの船上での全くの自由と絶対的なプライバシーが保たれています。
 
インテリアは最高品質と細部へのこだわりを持ち、Custom Lineのテーラーメイドへのアプローチと卓越したノウハウ、スキル、専門知識を生かしてデザインされました。Custom Lineアトリエがプロジェクトの総合管理を担い、デザインや製造過程で製造部門や高度に専門化された職人たちと一緒に創り上げたものです。
 
家具の選択においては、メインデッキとアッパーデッキの外部エリアと屋内リビングに用いられた美しさと色彩が際立っています。大ぶりなソファやチェアには高級素材が使われ、明るく洗練された色と大胆な色が交互に使われています。
 

メインデッキ
メインデッキは内部と外部空間が完全に統合されている一方、ゲストエリアとクルーの作業エリアが明確に分離され、オーナーのプライバシーも完璧に保たれています。
 
スライド式と蝶番式の両方を備えたフルハイトのガラスドアがリビングと外部ラウンジをつないでいます。30 m²の社交ラウンジは、スタイリッシュで快適さマックスの空間です。
 
ダイニングとリビングエリアのある45 m² のメインサロンは、Custom Lineのエレガンス、デザイン、洗練さを完璧に表現した、流れるようなラインが特徴のフォーマルな空間で、アイボリー色の天然レザーやダークな色調のオーク材の寄木張り床など、様々な素材と装飾が用いられています。特筆すべきなのが、天井や家具の張地に施されたダイアモンドカットのレザーで、洗練された職人技をまじかに見ることができます。
2.10メートルという驚くほど高い天井と船体側面の4つの巨大な窓(右舷の一つ目の窓は開閉可)が流れを感じ、船を更に大きく見せ、海と親密に直接コンタクトできます。
 
デッキに続く中央ロビーにはメインデッキとローワーおよびアッパーデッキをつなぐミニマリストデザインの階段があり、アイコニックなデザインの、暖かみがあり官能的なムラーノの吹きガラス製ペンダントライトが異彩を放っています。この、通常では50メートル以上のヨットにしか見られない、ゆったりとしたサイズの空間に、10名のゲストが着席できるテーブルを備えたダイニングルームが続きます。
 
前方にある44 m² フルビームのオーナールームは、いつでも海上の景色を眺められる広大でありながら親密な空間です。エントランスにダブルのウオークインクローゼットがあり、洗練されたモダンなデザインの中央ベッドルームに続きます。ここにある奥が鏡面仕上げの明るい色のリブ付きウッドパネルにCustom Line熟練の職人技を見ることができます。
右舷側面の窓に、水上に突き出たテラスを設置することも可能です。これはシンプルで機能的な油圧メカニズムで船体から床と手すりを伸ばした、オーナー専用の完全にプライベートなテラスです。
 
フルビームのオーナー用バスルームもプライベートなやすらぎの場で、広々としたシャワーと、時代を超越したモダンな特別デザインのバスタブを備えています。
 
サービスエリアは船の中央にあり、プロ仕様のオールステンレス製キッチンとたくさんの収納スペースがあります。
メインデッキからサンデッキまで、各デッキの左舷側にはすっきりと機能的なサービスエリアが屋内階段とサービスハッチで繋がり、ゲストのプライバシーを完全に確保しながら、クルーがメインギャレーとサンデッキを行き来しやすいようになっています。
 
 
ローワーデッキ
ローワーデッキには3つのVIPキャビンと1つのツインベッドのゲストキャビンがあり、それぞれ専用バスルームが付いています。
配色、素材、装飾はメインデッキを踏襲。ナチュラルグレーとトープをメインカラーにして、自宅にいるかのような素敵に暖かで、居心地の良い空間を作り出しています。
天井とテーラーメイドの家具はスエード張りで、壁は砂焼きオーク材が貼られています。特徴的なディテールを持つのが透明な収納キャビネット。金属メッシュを挟んだガラス製で、遊び心が見られます。
 
船首先端は快適なクルーエリアで、専用バスルーム付きダブルベッドキャビンが3室あり、スタッフを6名収容できます。専用バスルーム付きの広いキャプテンキャビンはアッパーデッキブリッジの隣にあります。
 
後部には大きなエンジンルーム。その左舷にはWilliams SportJet 525テンダーとジェットスキー用ガレージがあります。低くなったソリが傾斜台のようになり、テンダーの出し入れが容易です。
 
ビーチエリアはヨットの船尾に位置する巨大プラットフォームで、最新世代の電気油圧システムによってローワーデッキを水辺のテラスにします。この広々としたプライベートビーチにはソラリウムを併設。オプションで多機能型オープンラウンジに変更することもできます。ヨットと海、内部と外部が境目なく連続し、構造物や家具も計算されて完璧に配置されているので、オーナー家族やゲストは船の端から端まで遮蔽物なく自由に移動することができます。
このエリアには技術的装備は全く置かれていないので、オーナーの意向によって自由に自立型の家具を配することができます。
 
 
アッパーデッキ
アッパーデッキは2つの多機能な屋外エリアに分かれています。 前方は快適なシートやテーブルを配した広々としたリビングエリアと、海水と直接コンタクトする気分が十分に味わえる日光浴エリアで、2本の通路で後方の屋外ダイニングエリアに直結しています。右舷側の通路はオーナーとゲスト専用で、左舷側がクルー用です。前方にはガレージがあり、テンダーボートや救命艇を格納できます。
船尾にあるコックピットにはラウンジエリアと、最大10人が座れる印象的なテーブルが置かれた居心地の良いダイニングエリアがあり、42 m²を超える広さで時を選ばず楽しめる空間です。ここから25 m²以上あるパノラマが楽しめる屋内スカイラウンジに直結しています。この2つの相互接続された空間で真のインドア/アウトドアライフが体験できます。全開できる蝶番のついたスライドドアと船体の両側にある開閉可能な床から天井まである窓のおかげで軽やかな雰囲気となり、海の景色を180度眺めながらゆったりできるオアシスとなるのです。
 
 
サンデッキ
サンデッキは70 m²を超える広く格別にユニークなエリアで、3つに分かれたヴァーチャル屋外エリアが、海水に直接接する特別な360度広がる景色で融合しています。
更に後方にあるリラクゼーションエリアにはジャグジープールとサンベッドが置かれ、前方の印象的な形のカウンターのあるアメリカンバーは、船中央でラウンジエリアと一体化しています。広いラウンジエリアには楽しく過ごせるようどんな場面にも適合する大きなソファを備え、カーボンファイバー製ハードトップで保護されています。
 
デッキへのアクセスは、ゲストは後方の階段、クルーは前方にあるクルー専用の埋め込み階段からになります。
 
 
推進システムとテクノロジー

Custom Line 140’スーパーヨットにはそれぞれ定格 2,638 mhpのMTU 16V 2000 M96Lエンジン2機が搭載されています。これまでの最新世代Custom Lineヨットと同じく、このスーパーヨットもオーナーの要望に応じて、排気ガス中の有毒な窒素酸化物(NOx)排出を削減することで造船産業の環境保護を保証し、環境にやさしく持続可能な開発に重点を置くFerrettiグループの設計ビジョンを反映する、IMO TIER III認証(国際海事機関)の取得が可能です。
 
この傑作船の造船設計には住宅設計からインスピレーションを得た多くの新しい特徴があり、形状と体積を強化するために詳細なリサーチがなされました。
高速排水船体のヨットは最高速度21.5ノット、巡航速度18ノット。ヨットの体積と排水量から考えるとすばらしい性能です。総トン数400 GT弱のCustom Line 140’は、革新的な軽量化テクノロジー、カーボンファイバー、ハイブリッド素材を使用し、高性能を持ったブランド内最大のヨットです。
 
アッパーデッキにそびえるブリッジには、ヨット業界のトップキャプテンの特別なクルージング経験と電子工学のノウハウを組み合わせたI-Bridge®統合ブリッジソルーション が装備されています。お陰で安全で信頼でき、使いやすく、なおかつ人間工学に基づいたエレガントでスマートなデザインなものとなりました。この “マルチコントロールシステム” は4台の24インチまたはオプショナルで27インチのタッチスクリーンモニターで構成されたスマートで直感的な論理インターフェイスを使用し、様々なシステムをすべて簡単に管理できます。
 
クルージングとナビゲーションの快適性を最大にするため、ヨット装備の個々の騒音源とその設置場所を詳細に分析し、装備はすべて比類のない音に対する快適性とプライバシーを保てるようになっています。浮き床、特別な素材、隔壁と天井に追加された断熱材は、使用した革新的ソルショーンのほんの一部です。プライバシーとゲストエリアとクルーエリアおよびテクニカルスペースを分離することにも特に重点を置き、完全隔離した通路がそれを容易にしています。
ナビゲーションと係留時の快適さも、Naiad 525スタビライジングフィンとオプションのSeakeeper NG18ジャイロスコープスタビライザー3機で保証されています。