新しいCustom Line Navetta 38エレガンスとデザインの傑作。
2024年7月24日
広々とした屋外エリアと光に満ち風通しのよい屋内で海に抱かれながらの特別な生活体験。
2024年7月24日アンコーナ – 1月下旬に発売された Custom Line Navetta 38 (船体番号001) はブランドのNavettaラインの新しいオーダーメイドヨットです。この新しい外装・内装デザインで最高基準のクルージングを楽しめるヨットは、革新的なエンジニアリングと典型的なイタリアンスタイルの洗練さを組み合わせた海の芸術作品です。
Custom Line Navetta は全長38.76m、最大幅8.00m、総トン数299GTの排水量型オーダーメイド。Piero Ferrari率いる製品戦略委員会とFerrettiグループエンジニアリング部門とのコラボレーションで生まれました。
外装デザインは引き続き建築家Filippo Salvetti が担当。ACPV ARCHITECTS Antonio Citterio Patricia Vielが内装を手掛けた新しいCustom Line Navetta 38 は、ブランド誕生以来のオーダーメイドなDNA に組み込まれた高品質さ、広々とした空間、絶対的な快適性の価値が表現されています。
プロジェクトチームにはCustom Lineアトリエも加わり、クライアントの意向を盛り込めるよう、ヨットの納品まで常にクライアントと連携して戦略的な役割を果たし ました。
エレガンスと美しさ、居住性と海との直接コンタクト、内部と外部の流れるような連続性をみごとに組み合わせたCustom Line Navetta 38は航海を新しい次元へと昇華させます。
外観は時代を超越したクラシックデザインで、シンプルで調和のとれたラインが控えめで洗練されたラグジュアリーを表現しています。航海の伝統と洗練性を融合させたCustom Line Navetta 38 はあらゆるディテールにまでフォルムと機能を組み合わせています。
エッセンシャルでクリーンなラインとフォルムに個性、力強さ、コンテンポラリーなセンスを与える彫刻的な表面加工を施しながら、ヨットのエレガンスと調和のとれたスタイルを損なうことはありません。
Custom Line Navetta 38は快適で非常に社交的な3デッキレイアウト、 その表面積はおよそ465㎡です。ヨットには12名が宿泊でき、その内訳はメインデッキのマスタースイート、ローワーデッキのゲストキャビン4室の計5キャビンと2台のプルマンベッドです。
Custom Line Navetta 38のインテリアをデザインするに当たっては空間を最大限に使い、すべての空間を最適制御して利用可能なスペースを機能的に活用することに重点を置きました。
巧みなガラス使いで自然光で満ちあふれる明るい風通りのよい空間となり、特にメインサロンとアッパーデッキのサロンには床から天井まであるガラス窓があり、アッパーデッキの窓は全開放できます。この窓により屋内外が継ぎ目なく連続し、周りの海との心地よい調和が感じられます。
インテリア全体の色彩的主題にはベージュやアイボリーなどニュートラルカラーを幅広く使い、チーク材やオーク材、レザーやリネン、羊皮紙など加工されていない自然素材を用いました。
ラフィア繊維とPhilippe Jeffriesデザインのアイボリーの壁紙が広く使われています。どちらも洗練された職人技とディテールが際立つ手触りのよい素材で、非常に控えめなカラーパレットでまとめられています。
特徴的なデザインの一つが立体的なオーク材の天井で、すのこ状になったリブ構造が洗練されたオリジナリティを放っています。この独創的なソルーションは船体の本質を捉えてオーク材またはチーク材の床と完璧に調和し、船の壁全般に使われているダーク色のペンシルストライプとコントラストを成しています。また、床から天井まである窓が空間を自然光で満たします。
天井、壁、床の素材の変化が丸みを帯びたオーク材のドアの仕上げにも使われ、この新造船のアイコンディテールとなっています。この技法はヨットのガラスやインナーシェルにも使われています。 細部にこだわることで光にあふれて柔らかな特別な雰囲気が作られ、空間に暖かみと軽やかさが加わります。
海の伝統やコンセプト、カラーパレットをコンテンポラリーな視点でスタイリッシュに再構築しした ACPV ARCHITECTS Antonio Citterio Patricia Vielとのコラボレーションだからこそ実現した美しさやデザインで、すべてのお客様にご満足いただけいます。
メインデッキ
メインデッキは外部と内部の空間が完全に統合され、同時にゲストエリアとクルーのワークスペースが明確に区切られているので完璧なプライバシーが確保されます。.
ビーチクラブはCustom Line Navetta 38 の特色で、係留時には両側を拡張できます。
ビーチクラブとメインデッキのコックピットは70㎡を超えます。コックピットはビーチクラブに向かって完全オープンで、汎用性のある独立型モジュラーユニットを備えて更に広々と使える、このヨットのためにACPV ARCHITECTSが特別に設計した多機能エリアです。 メインデッキのコックピットの欄干が総ガラス製であることで、船と海との連続性と開放性が更に強調されています。
広いビーチクラブは多様性に富み、海に向かった造りつけの大きなソファを備えてどの時間帯でも楽しめるくつろぎの空間です。
このように海に直接アクセスできる水際テラスは特別な時が過ごせるエクスクルーシブな空間です。ビーチクラブの合理的で機能的なレイアウトは2つのガンネルを開いて空間を最大限に活用でき、非常に実用的で使いやすい空間になっています。
フルハイトのスライド式ガラスドアはメインデッキのリビングエリアに繋がっています。流れるようなラインのフォーマルな空間は、様々な素材とカスタムデザインの独立型家具、オーク材やナチュラルレザー、アイボリーのカラートーン、オーク材の寄せ木細工の床などが特徴で、Custom Lineのアイコンコンセプトであるエレガンスとデザインを完璧に体現しています。
天井高2m超の巨大空間と船体側面に設けられたフルハイトの窓により流動性とボリューム感が増大し、海との親密性を作り出しています。
リビングエリアとダイニングエリアのあるメインデッキの42㎡サロンは時代を超越したエレガントなスタイルでAntonio Citterioデザインのカスタムメイド家具が置かれています。ここは家具のシンプルなラインとレイアウトに海の伝統と革新的な機能性を組み合わせたカジュアルで洗練されたムードを作り出しています。流れるようなインテリアラインがAntonio CitterioデザインのB&B Italia Maxalto社製ソファのオリジナルな形と相互作用し、空間に動きを与えながら完璧に溶け込んでいます。ソファの対面に置かれたAntonio CitterioデザインでB&B Italia Maxalto社製の 美しいレザー足のせ台はコーヒーテーブルとしても使えます。メインサロンは天井から吊り下げられた最新のTVとiPadで制御できるホームオートメーションのオーディオビデオシステムを備えたシアタールームにもなります。
このCustom Line Navetta 38初号機にはAntonio CitterioデザインのB&B Italia Maxaldo製テーブルとアームチェアを備えたフォーマルなダイニングエリアがあり、 12名のゲストが着席できます。
吊り下げ家具は軽く、羊皮紙で覆うなどリッチなディテールを施して自然光の流動性や空間の透明性のアクセントになるようにしました。サロンの中央にはスライド式ミラードアがついたキャビネットがあり、両側に分かれて船首方向に広げることができます。この収納スペースにはグラス、食器、お茶やコーヒーセットなどが入れられるようデザインされています。船尾も同じレイアウトでスライド式ミラードア付きキャビネットが更に2台あり、中にテーブルウェアが入れられます。このようにエレガントで機能的で高品質な職人技は実用性に富むだけでなく、空間に美しさを加えます。
デッキに沿って行くと壁のステッチ入りレザーが特徴の中央ロビーがあり、メインデッキからローワーデッキやアッパーデッキに続くオーク材の階段にもステッチ入りレザーの手すりがついています。
船中央にあるオーナースイートは広々とした40㎡の空間で、常に海の景色が見えるリラックスして楽しい時間が過ごせる、オーナーのプライベートオアシスとなるよう設計されています。
オーナーの部屋には左側に2つのウオークインクローゼット、中央に部屋のムードに合わせたレザー編みフレームに収まった木製の書棚があります。右舷側には大きなシェーズロングに2台の独立型木製テーブルとエレガントなレザー天板のデスクが置かれ、海の景色が眺められる左舷側には同じくレザー天板の美しい化粧台がエレガントに置かれています。
中央に置かれたベッドは曲線ラインのモダンなデザインで、レザー編みのヘッドボードが目を引きます。周りの自然環境や色、仕上げとの調和を保ちながら、素材の質感に特に気をつかいました。
バスルームは2つに分かれ、2人のゲストがそれぞれ一つづつ使えるようになっています。2つの空間をつなぐシャワーはスチームバスとして使うこともできます。連続性を持たせるためにオーク材を使っていますが、中央のシャワーだけは唯一の例外として、他のバスルームの壁と同じオルチャストーンを貼っています。鏡にはレザー張りフレームを施し、洗練されたエレガントな雰囲気を完璧なものにしています。
デッキの左舷側にはパントリーと完全装備のErnestomeda社製キッチンがあり、ローワーデッキのクルーエリアに降りる階段もあります。動線が綿密に計算されており、クルーはゲストエリアに入ることなく、プライバシーも完璧に保てます。
ローワーデッキ
ローワーデッキには4室のゲストキャビンがあり、3室がVIPキャビンで1室がゲストキャビン。各室にプライベートバスルームがあります。キーとなるデザインがローワーデッキに降りるレザー張りの手すりがついたオーク材の階段で、洗練されたディテールと高級感あふれる仕上げが特徴です。階段ロビーとキャビンにもレザーステッチが施されており、これは“スーツケースと旅行”というこのヨットの主テーマを表すもので、昔ながらのスーツケースと常に移動し続けていることを思わせるものです。
ゲストキャビンの壁はラフィア繊維など自然素材で覆い、船体のアウトラインに沿って天井や床はリブ付きオーク材で覆われています。これらのキャビンはNavettaの縦軸を対称に、ダブルベッドやツインベッドが置かれています。バスルームはクレーマ・ド・オルチャ石で仕上げられ、淡くニュートラルなニュアンス色と砂のようなタッチに暖かみがあり、他の素材と相まって柔らかな印象を与えています。
船首のクルーエリアにはバスルーム付きクルー用キャビンが3室あり、ゆったりと6名のスタッフが宿泊できます。
船尾にはエンジンルームの他に、5.65mのWilliamsディーゼルジェットテンダーや他のウオータートイが格納できるメインガレージがあります。ここには非常にシンプルで実用的なシステムが搭載されており、テンダーの出し入れ用に船尾プラットフォームが上下し、従来のメカニズムで船尾ドアが開閉します。
アッパーデッキ
90㎡を超えるアッパーデッキは広々とした屋外ラウンジと3方を完全にオープンできるパノラミックな屋内サロンがあり、その2つが相互接続されて屋内外が真に一体化した体験ができます。
2つの空間の流れるような感覚は中央サロンの床から天井まであるガラス窓によるもので、完全開放できて自然光が降り注ぎ、パノラミックな景色と海との直接コンタクトが楽しめます。
船尾のコックピットにはACPV ARCHITECTSが特別にデザインしたコーヒーテーブル付きのカスタムソファを備え、大きなテーブルに10名まで着席できる心地よいダイニングエリアがあります。
スカイラウンジは広く開放的な眺めの良いサロンで、床から天井まであるガラス窓が3方向に開き、あふれる光と海とのコンタクトが特徴です。サロンにはB&B Italia Maxaltoデザインの独立型レザー製アームチェアとコーヒーテーブルもあります。中央サロンの前方右側にはトイレ、左側にはパントリーにつながるスライド式ミラードアがあります。パントリーへは他のデッキからクルー専用階段を使ってアクセスすることもできます。これらの更に前方にヘルムステーションがあり、ここからキャプテンはプライベートバスルーム付きキャビンにアクセスできます。
オーナーとゲスト専用の広いサイド通路から直接船首にアクセスできます。船首にはオーナーのニーズに沿ってレイアウトできるACPV ARCHITECTSがカスタムデザインした快適なシートと完璧にプライベートに太陽と海が楽しめるサンパッド付きソラリウムを備えた落ち着いたサンデッキがあります。前方のガレージには 2.85mのWilliamsテンダーまたはジェットスキーとウオータートイ2台を置くことができますが、普通の倉庫としても活用できます。
サンデッキ
総面積65㎡、長さ15mのサンデッキはヴァーチャルに4つのエリアに分かれ、そのどちらからでも素晴らしい360度のパノラマと海とのコンタクトを楽しめます。
ここは社交とリラックスのための究極空間で、船尾に眺めの良い素晴らしいチーク材のジャグジーとサンラウンジャーを備え、広いラウンジとバーベキューエリアがそれに続きます。中央にはバーゾーンもあり、様々な機会に対応できる大きなソファを備え、 塗装されたハードトップが屋根となっています。そして前方にはサンラウンジがあります。すべてACPV ARCHITECTSが設計しオーダーメイドしたものです。
船と海の連続性と開放性というコンセプトを更に強調するのがサンデッキ前方にある総ガラス製の欄干です。
推進力とテクノロジー
低燃費で長距離走行に最適、カテゴリー内トップのパフォーマンスを誇るCustom Line Navetta 38 は1,400 hpのMANユニットを2基搭載。最高速度15ノット、エコノミー巡航速度10ノットで航続距離 約2,800海里です。
ヨットはSCR (選択式還元触媒)システムを搭載しており、窒素酸化物排出の70%を軽減 (IMO3に適合)、Ferrettiグループのデザインビジョンに沿って環境を尊重し、持続可能な開発に重きを置いています。広々としたエンジンルームは人間工学に優れ、エンジンや船内システムへのアクセスが良好です。
Custom Line Navetta 38は Fratelli Canalicchioスターンメカニカルムーブメントシステム、巡航時も係留時も船上で最高の快適性を得るためのNaiadスタビライザーフィンとシーキーパーシステム( NG18 2台と NG9 1台) 、高効率空調システムなどの新しいコンポーネントやオンボードシステムを統合する最高品質のメガヨットテクノロジーが使われています。 オーディオビデオシステムのデザインと技術アーキテクチャにも特に配慮し、ヨットのエレガントなインテリアに最新世代の装備が搭載されています。Bang&OlufsenのBEOSOUND THEATREオーディオシステムは天井に微妙に反響するリブ付き木材のデザインで洗練性とエレガンスを加え、ラウドスピーカー はメインサロンとスカイラウンジに造りつけられてインテリアの一部となっています。
アッパーデッキの操舵室はフルカスタム設計で、人間工学、機能性、技術イノベーションにおいて高い基準を持ち、優れた技術的視認性も備えています。大きなヘルムステーションも推進システム、ナビゲーション機能、船上モニター機能において使い方が簡単な先進インターフェイス一つに統合された管理機能が備わり、44インチフロントディスプレイ、２台の27インチサイドモニター、更に2台の24インチタッチモニターからなるTeam Italia が開発したの船上モニタリングシステムや、同じくTeam Italia が開発したジョガー、トラックボール、ヴァーチャルキーボード機能を組み合わせた各7インチのタッチモニターを備えた2台の革新的マルチキーボードも採用して、合計7つのディスプレイが装備されています。
最後にヘルムステーションのガラスは全てIRフィルター付きで、赤外線の65%まで軽減できます。