Ferretti Yachts INFYNITO 90 持続可能性への果てしない旅。
2023年11月9日
“海よりも遠くへ - Further than you can Sea”というコンセプトは、環境への配慮、更なるカスタマイズ、真の革新的レイアウトなど、この新しいヨットの特徴を定義するのに相応しいもの。
内部と外部のこれまでにない視覚的な連続性がすべてを統合。
2023年11月9日フォルリ – あらゆる角度からの持続可能な方法でパーソナライズされた海での生活が体験できる唯一無二のヨット です。
新しいFerretti Yachts INFYNITO 90はINFYNITOシリーズ最初のモデルであり、 “海よりも遠くへ - Further than you can Sea”というコンセプトがヨットの特性を完璧に表しています。環境に深く配慮し、カスタマイズできる範囲を拡げ、これまでにない革新的なレイアウト で内部と外部の視覚的な連続性を持っています。
先のカンヌヨットフェスティバルで発表されたこのヨットは探検船からインスピレーションを得、長距離を快適に航海できるよう設計されています。全長26.97メートル (88ft 6in)、最大幅7.33メートル (24ft 1in)。Ferretti Yachts INFYNITO 90はPiero Ferrari率いる製品戦略委員会とFerrettiグループエンジニアリング部門のコラボレーションで生まれ、外観を建築家Filippo Salvetti、インテリアデザインをIdeaeitaliaが担当しました。
Ferretti Yachtsは市場にグループのF.S.E.A.テクノロジー(Ferretti Sustainable Enhanced Architecture)という環境にやさしいクルージングソルーションを導入しました。その中で最も重要なものの一つがヨットの上部構造に設置した太陽光発電パネルで集めた太陽光エネルギーをリチウムバッテリーのエネルギーバンクに蓄える統合システムで、ゼロエミッションおよびゼロノイズモードで8時間の停泊が可能です。 環境にやさしい素材を使用することにも特に配慮し、自然素材や竹製の生地、再生皮革、リサイクル素材、エコな水性塗料、外装全体にFSC 5認証を得たラメラチーク材が使用されています。
INFYNITO 90ではこれまでにない程の連続性を持って内部と外部が一体となって溶け合い、たくさんの選択肢の中からオーナーが選んだレイアウトでゆったりとしたカスタマイズ空間を創り出します。
新しいデザインを完璧にしているのが、これまでこのカテゴリーのヨットにはなかったユニークで革新的レイアウトで、INFYNITO 90のイノベーションの核となるのが、このカテゴリーヨットとして画期的な船首にあるオールシーズンテラスです。上部構造を延長して屋根とし、全天候から保護しプライバシーも保てるテラスは快適なプライベートエリアで、オーナーの好みに応じて調整可能です。また、全面窓に囲まれ、アッパーデッキのコックピットに直接アクセスできるスカイラウンジを備えたFerretti Yachts初のモデルでもあります。
メインデッキ
レイアウトは柔軟性に富んでいます。後方の34㎡コックピットには自立型の家具を配置するか、フォーマルなダイニングエリアと組み合わせてパマノラミックなサンパッドを置くことができます。ヨットにはリフトにステップが組み込まれてトランサムからアクセスできる縦型ガレージがあり、Williams Diesel-JET 415 テンダーが十分に収納できる広さがあります。
メインデッキはウオークアラウンド・デザインを採用しており、内部と外部の空間の連続性がよくわかるエリアです。
オーナーは3つのオプションの中から一番自分のパーソナリティに合ったものを選択していただきます。例えば一つのオプションは完全なオープンスペースで、向かい合う2台のソファを置いた後部のインフォーマルリビング、中央のカントリーキッチンとそれに続くリビングルームと8人掛けの大きなテーブルを備えた前方のダイニングエリアを組み合わせたものです。よりフォーマルなバージョンではクルーが専用の左舷通路を通って個室ギャレーにアクセスできるデッキを備えたものもあります。どちらのバージョンにも大きなパントリーとトイレが備わっています。
最も革新的な特徴であるオールシーズンテラスにはソファに囲まれたジャグジーが初めて設置されました。代替案として4脚のバーチェアが置かれた眺めのよいカクテルバーカウンターを備えたり、快適なサンラウンジにすることもできます。どのオプションにも船首には大きなサンパッドが置かれています。電動で出し入れできる窓を取り付け、テラスと隣接するエリアを接続することもできます。前方のテラスは中央部分をビミニトップで完全にカバーし、それをフィックスにするバージョンと一号艇で採用した傾斜ガラスルーバーを取り付けて開閉できるバージョンがあります。
柔軟性は、クラシックとコンテンポラリーという2つの装飾ムードをご選択頂ける点にも現れています。どちらもエレガントで魅力的、クリーンで調和のとれた雰囲気をオーナーに提供致します。どちらも紛れもないメイド・イン・イタリースタイルですが、クラシックムードは大地の暖かみのある素朴さ、 一方コンテンポラリー は海からインスピレーションを得た輝くようなフレッシュな色合いのファブリックを特徴としています。住宅装飾からの影響がはっきりとみられ、ミニマリストスタイルに陥ることなく、控えめでソフトでバランスのとれた形と素材を有効に使っています。
2つのムードに共通するのがFerretti Yachtsのエンブレムともいえるソフトな天井、垂直的でクリーンなライン、巧みな素材と自立式家具の使い方です。
スカイラウンジにも使われているメインデッキ全体に広がる大きな窓は印象的なデザインで、自然の中に入り込んだような視界が広がり、自然の中に入り込んだような視界が広がり、自然光で空間を満たします。
船のコンセプトの中心となる船首から船尾までの流れるような景観は、中央階段でも実際的に遮られることはありません。3つのデッキをつなぐ中央階段はエコレザー製の薄板の構造内に収まっているで視覚的な障害になりません。アッパーデッキへのアクセスはコックピットからと、もう一つがこの階段からとなっています。
アッパーデッキ
INFYNITO 90はアッパーデッキのコックピットに直接アクセスできる全て窓で囲まれたスカイラウンジを備えたFerretti Yachtsシリーズ初のモデルです。この前方にはSimrad Command統合ダッシュボードを備えたヘルムステーションがあり、第一号艇ではTVを備えたラウンジである船中央の社交ゾーンとして独立しています。操舵室がオープンのバージョンもあります。どちらもスカイラウンジは8人掛けのダイニングエリアになります。アッパーデッキのコックピットには自立型の家具を配置して、日光浴エリアや屋外ダイニングエリアにすることもできます。
外部との連続性がデザインの一番のポイントとなっています。係留操作を容易にするため、両側にブリッジウイングを作ることも可能です。
ローワーデッキ
INFYNITO 90のローワーデッキには全室専用バスルーム付きで合計8名4室までのダブルキャビン (マスター、VIP、ツイン2室)がレイアウトでき、船首メインデッキにマスターキャビンを配した場合には10名の乗客が宿泊できます。
第一号艇ではフルビームマスターキャビンをローワーデッキ中央に配しています。部屋は間接照明がベッドヘッドと仕切り壁の色調をほのかに際立たせ、Ferretti Yachtsの典型である居心地のよい温かいリラックスした雰囲気が即座に感じられます。ヨットには特に広いウオークインクローゼットと多数の収納スペースがあります。マスタースイートにはエレガントな化粧コーナーと小さなコーチが置かれています。専用バスルームはダブルシンクで広めのシャワーを備え、厳選した素材を使ってエレガントに装飾されています。
右舷側のゲストキャビンは第一号艇のように専用バスルーム付きダブルキャビンにするか、多目的ルームにすることもできます。
クルーエリアが船中央にあり、左舷に専用アクセス通路があり、3名が宿泊できるキャビン2室とダブルのバスルーム、ダイネットを備えています。
推進力‐テクノロジーとサスティナビリティ
INFYNITO 90は2台の1550 mhp MAN V12エンジン (最高速度20ノット – 巡航速度15ノット) または、2台の1800 mhp MAN V12エンジン (最高速度22ノット – 巡航速度17ノット)が搭載できます。
高速排水量型船体は、最高速度20ノット超の半滑走型のパフォーマンスと、10ノットでの比類のない効率を併せ持てるよう設計されています。どちらの状況でも走行中の快適性は最高レベルです。 ユニークな船体デザインのお陰で、最大効率を発揮するエコノミーな巡航速度10ノットで1,400海里の航続距離が得られます。
ブランドのFSEAテクノロジー – ヨットの上部構造に取り付けられた太陽光発電パネル (最大発電7.3 kW)と120 kWhリチウムバッテリーパックのエネルギーバンクを組み合わせたシステム – のお陰で、係留時に8時間発電機を使わず、排気量ゼロ・騒音ゼロの“ホテルモード” で過ごすことができます。エネルギー効率から見ると燃料消費を80%節約、5月から9月までのヨットの標準使用期間のCO2排出量を削減することになります。
最後に、Ferretti Yachtsのエンジニアリング部門は、RINA 認証を受けたボート用リチウムバッテリー専用消火システムを開発しました。バッテリーパックはエンジンルーム内の温度監視センサー付き防水鉄容器2つに収められています。火災が検出された場合、制御ユニットがポンプを動かしバッテリー棚に直接海水を送りこみます。消火システムとは別に換気システムもあり、バッテリーの温度を制御しています。