新時代のフライブリッジRiva 102’ Corsaro Super。
2023年1月26日
コンテンポラリー、スポーティ、海と直に接しているかのような空間。新しい内・外装の100’ Corsaroの後継者は、崇高なクルージング体験に理想的なフライブリッジです。
2023年1月26日ラ・スペッツィア - デザイン、スタイル、テクノロジーを革新し、美しさ、居住性、快適さの基準を引き上げながら伝統とコンテンポラリーなトレンドを取り入れる - これがRiva造船所で創り出される船に込められたインスピレーションの源です。 フライブリッジシリーズは例外なく時代を超越したエレガンスとラインを身にまとった新モデルで絶え間なくリニューアルを続け、未来に向かっています。Riva 82' DivaはデュッセルドルフボートショーのFerrettiグループ記者会見で発表されたサルニコを拠点とする当ブランドの新プロジェクト。Riva 102' Corsaro Superは近年のベストセラーで最も人気の高い100’ Corsaroへのオマージュでもあるフライブリッジです。
Riva 102’ Corsaro Super はただの後継者ではありません。明確な設計ビジョンを持ちながら探究、再考察、増強した進化の成功例です。前モデルのスポーティで流れるようなラインを忠実に再現した最新フライブリッジは、更にエレガントで確固たる個性が際立っています。船全体に沿って設けられた大きな窓や新デザインのハードトップに施されたダークカラーの見事な塗装がモダンで流れるような調和したラインを生み出し、船に全く新しいイメージを与えています。
全長30.24メートル、最長ビーム6.70メートルのRiva 102’ Corsaro SuperはOfficina Italiana Designの創始者Mauro MicheliとSergio Beretta、Piero Ferrari率いる製品戦略委員会、 Ferrettiグループエンジニアリング部門とのコラボレーションで生まれました。
Riva 102’ Corsaro Superの新しい最大の特徴が、コンテンポラリーでスポーティなコンセプトを基に、より大きなサイズに合わせた上部構造の完全なデザイン変更です。矢じりのように伸びる特徴的なシルエットが、洗練された自信に満ちあふれたプロフィールとなっています。船尾の新しいガラス製ファッションプレートが、船の空気力学を向上させています。
Riva 102’ Corsaro Superはユニークなクルージング体験を目指し、スペースの最適化と更なる海への直接コンタクトに注力しました。
外部エリア
乗船するとRiva 102’ Corsaro Superの新しい特徴の一つにすぐ気づきます。完全に再設計した船尾エリアには35㎡超の本格的ビーチクラブがあり、リラクゼーションエリアで海や自然とのふれあいを求めるオーナーの要望をすべて満たします。15㎡のスイミングプラットフォームは下がった位置にあり、どちら側からでもコックピットにアクセスできます。中央にはガレージエリアの入口を隠すように、非常に大きく快適なサンラウンジがあります。サンラウンジの両側にはポケットドアがついた大きな収納エリア (各280ℓ)があります。
20㎡のコックピットは機能的かつエレガントで、置かれた座り心地のよいソファに自立型の家具を組み合わせることができます。エリアはチーク材のダイニングテーブルとイタリアのデザイン会社Talentiがデザインした“Riviera” モデルチェアを置いてダイニングにしたり、 コーヒーテーブルを置いてリラックスエリアにするなど、オーナーの好みに応じて設定できます。メインラウンジに入る手前の右舷側にある屋外階段でアッパーデッキおよびコックピットに繋がり、左舷側には製氷機を備えた大きなバーユニットがあります。
メインデッキ
メインラウンジに使われている主要木材がカナレットウォールナットで、大きな窓から差し込む光が磨かれた表面に反射してすばらしい光の遊びを生み出し、正にRivaスタイルになっています。天井はサテン仕上げ・チタン効果のあるラッカー仕上げ、床は上質なウールカーペットで明るい色を用い、それが船首から船尾までヨット全体に繰り返し施されている磨かれた黒のマルキーナ大理石とコントラストをなしています。
メインラウンジのインテリアデザインとその配置は、細心の注意を払ってリスタイリングし、オーナーの多様なニーズに見合うよう2種類のレイアウトをご用意しました。標準バージョンでは8人掛けの大きなテーブルを置いたダイニングエリアが船尾にあり、船中央にリビングスペースを配置。2つめのレイアウトではリビングエリアの入口近くに大きなソファとアームチェアを置き、屋外のリラクゼーションエリアと連続した一つの空間のようにすることもできます。ダイニングテーブルはラウンジ前方、同デッキ後方にあるギャレーの近くに置かれています。どちらのバージョンでも、エレガントな黒または白の、壁まで続く完璧に磨きこまれた大理石フレームが生み出す目の錯覚によって、リビングエリアとダイニングエリアは視覚的に分離されています。ご要望があれば、更に印象的な効果をあげるため床にも大理石を並べることができます。照明は壁板と天井に直線状に埋め込み、強すぎない繊細な光のパターンで空間を照らします。クラシックなレイアウトではステンレスフレームの75インチテレビが中央に置かれ、ニッチに直線的な照明が当たっています。一方後方にラウンジがあるレイアウトでは、ソファ前方に天井から55インチテレビが吊り下がっています。
メインデッキの主役は光です。側路側の開閉できる大きな窓から自然光が差し込み、その光が家具の磨かれた表面に反射してヨット全体を満たします。そして外の世界から隔離されることは決してありません。
右舷側の更に前方には11㎡の広いギャレーがあり、空間を最大活用できるよう馬蹄型レイアウトになっています。調理台は白のコーリアン製で食器棚の扉は光沢のあるホワイトラッカー。アメリカ製冷蔵庫などの電化製品と壁はサテン仕上げのステンレス製です。クルー用の木製伸縮式ダイニングテーブルが入口の対面にあり、その隣のドアはローワーデッキとクルーエリアに繋がっています。
メインラウンジの左側が、フルビームで船首まで続く広くエレガントなオーナースイートの入口です。この部屋はヨット最上の宝石。再設計された窓は2メートルになってワイドボディの特長である空間感覚が増幅され、ヨットの両側から息を呑むような眺めが得られます。新デザインの窓はヨットラインの外観もリフレッシュしています。マスターキャビンのインテリアは洗練されたミニマリズム。カーペット、テキスタイルの淡い色調とカナレットウォールナット家具のダークな色調が交互に現れ、壁面の鏡面仕上げのクールな色使いとが基調となっています。中央に構えるキングサイズベッドは、ヘッドボードと両サイドが黒のレザーで、背面を黒くペイントしたガラスパーツで囲まれています。ベッドの反対側のステンレスフレームテレビが、やはり背面を黒くペイントしたガラスパーツで囲まれています。 部屋の右側には下部に工夫を凝らした引き出しが3つ付いたソファベッドがあり、オフホワイトのLoro Piana製ブークレ生地のクッションが置かれています。ソファベッドの対面には背面を黒くペイントしたガラスを天板とした三角コーナーデスクがあり、水面を見ながら執務できます。前方はフルビームのバスルームで、オーナーの意向に合わせて黒または白の大理石が選べるエレガントなC字型洗面台があり、ダブル洗面台にすることも可能です。バスルームの各サイドにトイレとシャワーがあります。オーナーキャビンの入口にはゆったりと大きな衣装ダンスがあり、扉はフルハイトの背面を黒くペイントしたガラス製で、ステンレスの持ち手がついています。
マスター専用ルームとローワーデッキのゲストキャビンはメインデッキのスタイルを踏襲し、色の濃淡のコントラスト、貴重な素材、部屋の両側にある大きな窓から注ぐ光を反射して光と影の遊びを生み出す鏡面仕上げの表面が特徴です。これまで通り防音には特に気を付けています。マスタースイートの前後の壁には断熱材を追加し、他のエリアやギャレーからの音を遮断しています。
ローワーデッキ
ゲストエリアにはVIPダブルキャビン3室とツインベッドのゲストキャビン1室があり、全室専用バスルーム付き。ヨットの内装の際立つ特徴である色の濃淡で遊んだエレガントな装飾がなされています。全室に衣装ダンスを備え、加えてベッドとサイドテーブルの下にも隠れた収納スペースがあります。
その前方はクルーエリアで、専用バスルーム付きのキャプテン用キャビンと2段ベッドとトイレ付きのクルー用キャビンが2室あります。
後部にはエンジンルームに加えて2台のウオータートイとWilliams 445Lテンダーが入る広いガレージがあります。ここも快適性と実用性が完璧に組み合わさり、テンダーやウオータートイの出し入れもすばやく、簡単に行えます。
アッパーデッキ
フライブリッジはスティール製の階段を使ってメインデッキからアクセスでき、船尾にはペールグレーを基調とするナチュラルカラーのサンベッドや自立型家具を置くことができます。更に前方はハードトップで完全に覆われたカクテルエリアで、十分な収納スペースと冷蔵庫、グリル、オプションで製氷機やハイスツールも完備できるバーユニットがあり、屋外ダイニングエリアもあります。右舷側には16インチタッチスクリーンディスプレイの付いた統合型NSOevo3Sナビゲーションシステムを備えた第二ヘルムステーションがあります。左舷側の側路でフライブリッジと繋がる船首エリアは17㎡という広々としたスペースで、大きなサンパッドや、パノラマを楽しめるようソファが海に向かって置かれています。更にその先には完全防音の技術室があり、洗濯機や衣類乾燥機を置くこともできます。
推進力とテクノロジー
オーナーの要望に応じ、新しいRiva 102’ Corsaro Superには標準装備で最高速度26ノット、巡航速度23ノット、2,435馬力のMTU 16V 2000 M96エンジン2台、または最高速度28ノット、巡航速度24ノット、2,638馬力のMTU 16V 2000 M96Lエンジン2台を搭載できます。
隆起したブリッジがアッパーデッキにあり、フライブリッジを通ってヨットの外部からも、メインデッキ倉庫近くの階段を通ってヨットの中からもアクセスできます。コックピットも設計を刷新し、人間工学に基づいたエレガントなスタイルに改良されています。最適なスポーツターンができるように独立制御できるTwinDisc電気油圧ステアリングシステムとSIMRAD COMMAND LOOPナビゲーションシステムを備えています。 この技術は船上でモニタリングしてナビゲーションおよび操縦制御を統合し、ヨット全体を5台のタッチスクリーンモニター(標準装備16インチ、オプションで19インチ)で管理するもので、キャプテンの好みに合わせて様々な機能や制御システムをセットできます。パイロットシートは思いのままに調整でき、その後ろには座り心地のよいL字型ソファが備えられています。
Riva 102’ Corsaro Superには自動Hydrotabダイナミックトリムインターセプターが装備され、本当に使いやすく最適な燃料消費が確約されます。停泊時と航行中の横揺れを最小限に抑えるSleipner Vector Finsも装備。リクエストに応じて更なる安定性と最高の快適性が得られるSeakeeper NG9システムを2台搭載することもできます。