Wallyの2モデル Loro Piana Interiorsによるwallywhy200と多用途なwallypower58がシンガポールヨットフェスティバル2024で光輝く。
2024年4月24日
2024年4月24日シンガポール – Wallyは4月25日から28日まで開催のシンガポールヨットフェスティバル2024に参加、APAC市場初披露のエレガントなLoro Pianaのインテリアが際立つwallywhy200でファンを驚かせました。数か月後には別バージョンのLoro Piana Interiorsによる2号艇がアジアに登場予定。訪問客は隣に係留されたwallypower58も同時にご覧いただけます。
同時期に開催されているパルマ国際ボートショー、スペインで4月25日から28日まで開催のスーパーヨットヴィレッジにもwallypower58は展示されます。
快適さとパフォーマンスの組み合わせwallywhy200
wallywhy150、wallywhy100と並びwallywhyシリーズのフラッグシップであるwallywhy200は WallyのDNA に刻まれた'Wow-すごい'要素を継承し、その船体の建築要素は従来のモーターヨットの典型を打ち破り、革新的なパワーに満ちあふれています。
wallywhy200はより大型の排水量型ヨットの広さと快適性と半排水量型のスピードとパフォーマンスを見事に合わせ持っています。
この船はLuca Bassani率いるWallyデザインチームとFerrettiグループエンジニアリング部門がジョイントし、造船設計はLaurent Giles NA Ltd、インテリアデザインはVallicelli Design Studioと共に開発したものです。
ワイドボディの200GTヨットは、このサイズで大容量、広いリビングスペース、安定性、快適性、パフォーマンスを併せ持つことができた唯一のモデルです。
この船は基本的な双胴船の利点は全て備えながら、メイン中央船体の容積不足や係留に関わる問題などの不便さはありません。
wallywhy200はWallyヨットを代表する本質的デザインとオーナーに異なったセーリング体験を提供できる革新的コンセプトを持つ、国際舞台でも際立つヨットです。家族と友人たちといっしょに自由で安全な自分の空間を取り戻すのに理想的なヨットです。
Wow-すごい! デザインルールを再構成したWallyのスタイリッシュな傑作
シンガポールヨットフェスティバル2024に展示するwallywhy200はAPAC市場に向けて特にデザインされた初めての “メインデッキエンターテインメント”レイアウトです。
4.7mもの高さのある壮大なガラス張りの船首にある広々としたリビングエリアには大きな丸テーブルやワインセラー付きのバーを備え、遮蔽物のない 270度のパノラマと素晴らしい自然光が堪能できます。
メインデッキの前方部分を完璧にするのがデイヘッドです。このデザイン哲学には、広く認識された独特の美学を通して形と機能を組み合わせることと、海水の要素と共に没入型のヨット体験ができるようにするというねらいがあります。
目を引くのがアッパーデッキの未来的なガラスとカーボンファイバーでできたドームで、これは伝説的なwallypower のクリーンで角ばった姿を彷彿とさせるWallyの特徴です。また、アッパーデッキの支柱のない拡張された構造屋根は、船に優れた安定性と強度を与えるデザインとエンジニアリングの傑作です。
エッセンシャルなエレガンスを持つインテリア
シンガポールで展示されたwallywhy200のローワーデッキには、船首のベッドを横向きに配置したマスターキャビンの他に2室の素晴らしいゲストキャビンがあります。耐荷重性に優れながら非常に軽量で一枚板でできたラミネートカーボン製の美しい階段が3つのデッキをつなぎ、広大な61㎡のオープンリビングの隔壁を不要にしました。家具にはオープンポアチークが使われています。2つのリビングの通路とローワーデッキの廊下もチーク製で、ニュートラルでサンドトーンの落ち着いてナチュラルなカラーパレットが洗練され、時代を超越した雰囲気を創り出しています。
Loro Piana Interiorsによる装飾
wallywhy200の“メインデッキエンターテインメント”バージョンとして施されたLoro Pianaのインテリアは、リッチな生地と様々な素材を交互に置くことで視覚的にも触覚的にも繊細なコントラストを生んでいます。色はやはり明るくニュートラルで、ジンジャーやサンドトーンでアクセントを付けてフレッシュさとエレガンスを表現しています。マスターキャビンのベッドのヘッドボードにはコットンとビスコース製の3色のジャガード織アンタルヤをあしらい、無染色のカシミア製の装飾クッションが置かれています。 リネン製のソファにはエレガントなプリントクッションが置かれ、ゲストキャビンには光を反射するジャガード織が使われています。そしてオーダーメイドのカシミア製ブランケットやアクセサリーが室内装飾を完璧なものにしています。
リッチな生地はアッパーデッキにおいても主役であり、エンターテインメントエリアはジャガード織で装飾され、ダイニングエリアには非常に丈夫で手入れの簡単な戸外用の大きな丸型カーペットが敷かれています。半透明のカーテンがガラス張りの船首を強調し、リビングエリアではメリノウール製の柔らかなラグの上に置かれた大きなオーダーメイドのソファとアームチェアGinzaにコネマラリネンが張り生地として使われています。
アッパーデッキでは屋外・屋内とも塩、日光、風に完璧に耐性のあるLoro Piana特製のテクニカルファブリックを使用。カラーはニュートラルで暖かみのある白であるBiancore を基調にアームチェアとスツールにはジンジャーを加えています。家具はすべてLoro Piana InteriorsファミリーのExtetaによるものでDelight Chairsはダークな仕上げのマホガニー材と足元の “白のソール”が暖かみのある色調のテキスタイルとコントラストを成しています。テーブル、スツール、ベンチなどもExtetaによるオーダーメイド品です。Delight Chairsはビーチクラブにも置かれています。
指先で操作するオンデマンド・インフォテインメント
ホームオートメーションコントロールを備えた5Gのワイヤレスネットワーク接続のおかげで、ヨットの屋内外ともモバイルですべてのオーディオビデオ機器を簡単に操作できます。Naviop統合システムで航行データをチェックし、ヨットの進行やパラメータを常時監視できます。
この船には上のリビングルームに55インチ TV とメインデッキに5.1 Premiumサウンドシステム、アッパーデッキのリビングルームにはKTV (カラオケ)システムを装備しています。屋外にもすべて洗練されたSonanceサウンドシステムを設置し、メインデッキやアッパーデッキ、コックピットにいても楽しめるようになっています。
ビーチクラブは水上の広々としたリビングルーム
海を体験するということは海水に直接ふれて楽しむことでもあります。この点でもwallywhy200の右に出るものはありません。例えばビーチクラブの折り畳み式ブルワークは3サイドから海にアクセスできるばかりでなく、本当の水上テラスに変身してリビングエリアを32㎡に拡張します。加えてwallywhy200 にはこのサイズの他のヨットでは見られない大きさのガレージが2つ隠れており、 4.15mのジェットテンダーやウェーブランナー、シーボブ、パドルボードなどあらゆるウオータートイを収納できます。
安定性のあるスピード
すべてのWally船と同様にナーバルタンク内で検査を行った先駆的でハイパフォーマンスな船体は、波を打たずに切るので縦揺れを最小限に抑えることができます。それぞれ1000馬力のVolvo Penta D-13 IPS 1350エンジン4基を搭載したwallywhy200は巡航速度20ノット (最高速度23ノット)。乗客の快適性を損なうことなく水平姿勢を保てるのも高速半排水量型ヨットの特性の一つです。
シンガポールヨットフェスティバルに展示される2隻目のモデルwallypower58はWallyの美学を保持しながらエキサイティングなパフォーマンスと完璧な操縦性を組み合わせた優れもので、水上における真に格別な体験を提供します。
実際パーフェクトなwallypower58
wallypower58の上部構造デザインにはWallyの船たらしめる特別な長所をたくさん保持しています。柱のない局面ガラス、カーボン製のドーム、船首と船尾をつなぐ広くて深い通路、周りがオープンながら日光や風雨、水しぶきを回避できる広々とした屋根付きゲストエリアなどがそうです。
wallypower58は船上でのゲストの快適性を考えて多用途であることを優先事項とし、どの緯度をクルージングするのにも適した信頼できるオールラウンダーになっています。コックピットの屋根は電動ハッチで調整でき、必要に応じて換気力が上げられ、屋外の屋根付き部分はエアコン付きで熱い時期や停泊中、港内にいる時も快適です。寒い場所ではコックピットをアイシングラスで完全密封して寒さから保護できます。
後部デッキには大きなサンパッドが標準装備されて4名が船尾を向いてくつろげるスペースがあり、その横に4名が前方を向いて腰掛けることができます。その下には広々としたウオータートイ用の収納庫があり、そこへは2つのガルウィングからアクセスできます。この後部デッキにはオプションで革新的な電気制御の日よけテントを設けることもできます。
船尾には通路/水泳用に変換できるハシゴが隠されており、ボタンを押せば後部プラットフォームが水中まで下がり、テンダーやウオータートイの発進や回収に使えます。
標準装備の折り畳み式ブルワークの ‘ウイング’により、広大なオープン後部デッキに25㎡、屋根とエアコン付きコックピットスペースに12㎡の空間を増大させることができます。
フレキシブルなレイアウト
wallypower58の外観全てにおいてゲストのニーズや願いに柔軟にお答えできます。上部コックピットには両側にベンチ2台と進行方向を向いたサンパッドがあり、12~16名のゲストがゆったりと座れます。右舷側に大きなテーブルを拡げてダイニングエリアにしても左舷のキャビンエリアからの通路を阻むことはありません。ギャレーは2つのセクションに分かれており、冷蔵庫や製氷機、調理台、収納庫など豊富なオプションリストから選択して空間を構成できます。
シンガポールで展示されている船は ‘フレキシゲスト’ レイアウトで、船の中央左舷側に客室、中央右舷側にサロンがあります。
大人4名までがゆったりと宿泊できるこのレイアウトでは2番目のキャビンからデイヘッドに直接アクセスでき、上のギャレーの床にあるハッチを通って頭上からもアクセスできます。
正面のマスターキャビンにはクイーンサイズベッドと大きな独立したシャワー付き専用バスルームが備わっています。
信頼のパフォーマンス
Wallyのwallypower58にはVolvo IPSシステムが搭載されており、同じ推進力の小型船に慣れたオーナーもスムーズにアップグレードできるようになっています。この直感的システムにはVolvo独自のジョイスティック操作、ダイナミックポジショニング、ドック入りをアシストするソフトウェアが備わっています。Wallyは通常はダブルで使用するIPSをより小型にしてトリプル使用にすることでヨットの喫水を浅くし、重量出力比を向上させ、冗長性も高めました。その結果、D8エンジンでトリプルのIPS700またはIPS800のどちらを選択してもバランスのとれた出力領域が得られます。展示されているwallypower58は最もパワーのある構成になっており、最高速度38ノット、巡航速度32ノットで航続距離は320海里です。