Wallyの新星、革新的なwallywind130と150の詳細が遂に明らかに
2022年9月29日
- Wallyが新しいセーリングスーパーヨットを発表。
- ブリスタリング対策にプリプレグカーボンを採用。
- リフティングキールシステムとツインラダー。
- 驚くほどロープロファイルなコーチルーフでリビングを拡大。
- wallywind150には船尾にオーナー用プライベートコックピット。
2022年9月29日モナコ – Wallyのスーパーセーリングシリーズは新しい進歩を遂げ、より大きなヨットのディテールを発表し、新たなマイルストーンに達しました。wallywind110の建造は続けながら、Luca Bassani率いる社内デザインチームが有名造船設計事務所judel+vrolijk & coとデザインスタジオSanta Maria Magnolfiと手を組み、息をのむような新艇wallywind130とwallywind150を創り上げました。
Wallyの純粋DNA
Wallyが大切にしてきた価値に心から敬意を表していることは、これらのヨットを一目見るだけで理解できます。 全体がカーボンファイバー製の船体は高スピードのポテンシャルを持ち、しびれるような美しいライン、最高の快適性とコンテンポラリーな美しさを巧みに融合したインテリアを備えています。
これらのヨットの外観は、見まがうことないブランドの並外れた血統を受け継いでいます。垂直な船首から “海上オープンテラス”に伸びる船尾梁のシアーラインは、最後の最後に水中に没します。 前甲板には目前にも足元にも全く遮蔽物がなく、ガラス張りのコーチルーフも目立たないためヨットのラインを損なうことがありません。
“Wallyは新艇を発売するに当たり、セーリングのルーツを再確認できました。” とWallyのマネージングディレクターStefano de Vivoは言います。 “wallywind110と同様、wallywind130とwallywind150も究極のカーボンコンポジット構造で、至福のクルージングと心躍るレースが楽しめるようになっています。パワフルで至高の快適さを持つグランツーリズモカーの海上版です。私はこれまで造られたヨットの中でこれらが世界最高のセーリングマシーンだと思います。”
Wallyの創始者でチーフデザイナーであるLuca Bassaniが説明します。“wallywind150は2020年に発売したWally144 Kauris IVが自然進化したものです。高いブルワークで保護されたコックピット、海上テラス、一段上がったサロンなどWallyのアイコニックな特徴を持っています。一方、使用しない時にはテンダーのガレージとしても使える前方のゲストエリア、本当にプライベートな船尾のオーナーテラス、オーナーの意向に沿える柔軟なインテリアレイアウトなど、革新的な特徴もあります。”
対称的にブルワークのデザインは、一段上がった広い社交サロンをコーチルーフが隠し、サロンから全く段差なくスムーズにコックピットに移動できるようになっています。ボート長の三分の一以上を3つのソーシャルゾーンが占め、これまでの同サイズヨットとは比べ物にならないほど広いリビング空間を創り出しています。その中にはWally が1998年にTiketitanと共に開発した”海上テラス”も含まれています。
ツインのヘルムステーションが一段上がったブルワーク内に個々に存在しているので、ゲストはいつでもセーリングに参加することができます。セールの制御装置とナビゲーションディスプレイは船体中央に配置されていますが、ほとんど何も見えません。Wallyオリジナルのマジックトリムシステムは、今やかなり模倣されていますが、隠れた油圧ジャッキを使い、ボタンを押すだけでメインジブおよびセルフタッキングジブの設定・調整ができるシステムです。クオーター上の巨大な特注スピネーカーシートウインチだけがそのシステムの存在を明かしています。
前甲板の下には、目に触れないところにかなり大サイズのテンダー (wallywind130には4.50m – 14’ 9’’、 wallywind150には 5.00+m – 16’ 4’’) が格納できるテンダーウェルがあります。wallywind150では、テンダーを入れずにこの空間を前方ゲストコックピットとして、ダイニングやラウンジに変えて使用することもできます。トランサムには油圧式パッセレルが平らに格納されており、波止場にかけたり、水中にエレガントにアクセスできるよう角度を調整できます。
パフォーマンスのためのテクノロジー
すべてのWallyと同様、パフォーマンスの設計が最優先事項です。今日までWallyが先駆者となり開発してきたフルカーボン使いが、並外れた船体強度、素早い加速、操作に対する優れたレスポンスを保証します。85°Cで丁寧に後硬化を施した完全プリプレグ真空ラミネート加工でキズがつかず、重量を最小限に抑えています。
両ヨットとも、引き込み式キールシステムで、パフォーマンスモードから浅瀬で喫水を減らすクルージングモードに簡単に切り替えることができます。同様にツインラダーで簡単な指先コントロールでのナビゲーション制御が可能です。可変ピッチプロペラはモーター使用時には最適な推力を提供しますが、セール使用時には折り畳まれてほとんど抵抗がありません。船首と船尾のスラスターは新しいwallywindラインの操縦性を更に向上させています。Wallyの水中アンカー発射システムを自然に使って船首周りのラインをきれいに維持し、重量を後方に移動させてピッチングを減少させます。
両艇とも設計の中心にはWallyの革新的レイアウト“ダブルデッキ”を配し、素晴らしいコーチルーフのある社交場となっています。カーボンリブと大きな湾曲ガラスや繊細な照明が当たったパネルの組み合わせが夢のような構造で、結果、頭上にセールが広がる水平線が全て見渡せるパノラマが得られ、これほど素晴らしい光景が見られるダイニングやサロンは想像できないくらいです。
クルージングの無限の可能性
wallywind130、wallywind150共、デッキ下に 非常に快適なゲストルームを備えています。130フィートで8名、150フィートで10名まで宿泊できます。130フィートでは、オーナーキャビンを前方か、プライベートのTV ラウンジと広いバスルーム付きの太いビームのある右後方のキャビンを選択できます。
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wallywind150では、オーナーのプライベートコックピットにアクセスできる後方キャビンがオーナー用です。この特性の偉大さは語り尽くすことは困難です。開け放してオープンリビングとして活用、閉じてオーナーエリアと外部を区切る空間にすることもできます。ウオークインクローゼット、プライベートオフィス、複数のシーティングエリアを備えた息を呑むようなオーナーキャビンは、60m (200’)ヨットに備わるものとほぼ同等です。前方の TV/プレイルームは簡単に変換して、子供たちや乳母のための5番目のキャビンにすることも可能です。
仕上げはオーナーのテイストに沿って決まりますが、モナコブランドWallyのアイコンであるクリーンでナチュラルなスタイルのいきいきと姿を見ることができます。チーク材、高級木材、ニュートラルカラーの家具の張地が組み合わさり、ゆったりとした、ウェルビーイングでカジュアルな洗練性が感じられます。